
【高知市 細木眼科 サイト】
携帯電話からQRコードを読み取ると
携帯からにアクセスできます。 |
|
|
1:緑内障(正常眼圧緑内障)
緑内障は、日本人の失明率 第一位の疾患で、40歳以上の
約20人に一人が緑内障の可能性があると報告されています。
その多くが正常眼圧緑内障(開放隅角緑内障)です。
正常眼圧緑内障では眼圧は正常で、末期まで視力低下など
自覚症状はありません。
血縁者に緑内障患者さんをお持ちの方は40歳を過ぎたら
眼底検査をお勧めします。
視力低下など症状がない時期にも眼底検査で既に
視神経萎縮が始まっていることがあります。
眼底検査と視野検査・OCT検査等で進行程度を確認して
最適の点眼剤を選択し治療を進めてまいります。
|

緑内障性視神経萎縮

緑内障による視野欠損 |
正常眼圧緑内障に対しては効果的な点眼薬が開発され生涯にわたって視機能保持を目指すことが
目標となっています。そのためにも早期の検査をお勧め致します。
◯ 正常眼圧緑内障と眼圧の関係
目の硬さ(眼圧)の正常値は、10~20mmHgです。
それを大きく超えると視神経が障害されることがあります。正常眼圧緑内障の眼圧は正常で
あることが多く、その診断には眼底検査や視野検査、OCT検査等を行い診断視野狭窄が進行
しないように点眼薬で治療していきます。
|
2:糖尿病網膜症
糖尿病の患者さんの眼底検査をすると視力低下が
無い時期でも出血や血管閉塞など網膜症が発見
されることがあります。糖尿病に罹患して
約10年余で単純網膜症が発症するといわれます。
初診時 すでに増殖糖尿病網膜症に進行して
いる活動性網膜症の方も居られますので内科で
糖尿病を指摘されている方は眼底検査をお勧めします。
現在 視力低下がなくとも活動性網膜症(増殖網膜症)
の場合、今後 視力低下を来すことがあります。
蛍光造影検査で血管閉塞部が大きい場合には
レーザー治療により増殖網膜症の沈静化が必要
なります。
|

単純糖尿病網膜症

増殖糖尿病網膜症

増殖糖尿病網膜症の蛍光造影像 |
3:加齢黄斑変性
我が国の失明原因の第4位を占める疾患で、
原因には食生活の欧米化や生活習慣病、加齢変化
などが挙げられます。加齢黄斑変性が発症し進行
すると視野の中心に重大な視力障害が起こり
生活の質が大幅に低下してしまいます。

加齢黄斑変性(OCT) |

加齢黄斑変性 |
その予防のために眼底検査を行いつつ食生活の改善をお勧めしています。
(別項目 眼科・旬の話 を参照してください)
急性期に起こる視力障害に対してはVEGFの硝子体内注射が進行抑制効果があると
報告されています。当科では高知大学眼科と連携を取り治療を進めています。
|
4:高血圧性網膜症
高血圧症により全身の血管収縮が長期に及ぶと末梢血流
が減少し、患部に炎症性変化が起こってきます。
全身の血管は狭窄して出血や閉塞を起こしやすく
なるため網膜動脈閉塞症や網膜静脈閉塞症
発症の引き金となるのです。
眼底検査では網膜に破綻性出血や酸素不足による
軟性白斑網膜動脈の狭窄や閉塞を認めます。
眼の血管は直接観察出来るために出血などが
観察されますが、実は 高血圧では全身の
血管がすでに破壊されることを認識して頂く事が
最も大切です。
眼底検査と全身の動脈硬化を比較するため
当科ではCAVI検査を行いメタボや生活習慣病の
改善に繋げる取り組みを実践しています。
|

高血圧による網膜前出血

高血圧症による軟性白斑

高血圧症による静脈閉塞 |
5:網膜静脈閉塞症(分枝閉塞症・中心静脈閉塞症)
生活習慣病、特に高血圧症や網膜循環障害のある患者様の眼では血液凝固能が亢進し
血管閉塞を起こすことがあります。網膜静脈に閉塞が起こるとその部分に一致した
突然の視機能傷害・視力低下・視野障害が発症します。 |

網膜静脈分枝閉塞症 |

網膜静脈分枝閉塞症の蛍光造影 |
|
|
網膜静脈の部分的閉塞は、網膜静脈分枝閉塞症と呼ばれます。
網膜静脈の中心部の閉塞は網膜中心静脈閉塞症と呼ばれ、網膜全体に出血と浮腫が
及ぶため高度に視力が傷害されます。
当疾患では視力経過や蛍光眼底像・OCT像を重ねて治療計画を立てます。
閉塞域が広く黄斑浮腫などで視機能が障害されている場合はレーザー光凝固治療が有効です。
更にOCT画像で黄斑浮腫が確認され高度な視力低下を来す場合には、ステロイド結膜下注射、
さらに抗VEG注射が必要になることもあります。 |

網膜中心静脈閉塞症 |

網膜静脈閉塞症(OCT) |
|
|
|
6:網膜動脈硬化症(予測・予防医療の観点から)
網膜の血管は脳内に還流する内頚動脈から枝分かれした
眼動脈から波及しています。
したがって 目の血管(網膜血管)を精査することで
脳内の動脈硬化や全身の血管閉塞・炎症性病変の
発症を予測・予防することが可能です。
|

高血圧により出血した網膜細動脈瘤
|
当科では、網膜血管や硝子体の病態を検査するだけでなく全身の動脈硬化の程度を診断する
CAVI検査も併設して目と全身の動脈硬化度と重ねて診察し生活習慣を見直す
機会にしていただいています。また動脈硬化を進行させるLDLコレステロールの低減に
つながる食材やサプリメントもご紹介しています |

「食物繊維とタンパク質」はバランス良く |
|
|